テイカー思考の人がいる。
意識的、無意識的に相手からとにかく搾取し続けようと考えている人のことである。
多くの場合、自分から相手から得られるものを探すが、相手に何かを得てもらおうとは考えない。
だが、面白いことにテイカーとギバーは複数回交わることはない。
テイカーはギバーから継続的に搾取し続ける構造にはならない。
テイカーの周りには同様にテイカーの人が集まり、お互いにお互いを搾取し続ける。
なぜか?
人は同レベルの人で群を形成するからである。あるレベルの人はそれよりも高いor低いレベルの人と、思考体系が違いすぎる。
意思疎通のフレームが永遠揃わないため、コミュニケーションがとりづらい。
結果、コミュニケーションが取りやすいような同レベルの人たちと交流を継続することになる。
凡人が、CAの藤田さんと会う日があったとしても、継続的に交流を続けることが難しいだろうし、知能が違いすぎる見知らぬ人と会う日があったとしても、継続的に交流を続けることが難しい。
だが、テイカーである・ギバーであるということと、思考のレベルが高い・低いということは完全に独立した軸なのではないか?と言う人がいるだろう。
これには、持論だが、全く独立しておらず、関係している軸であると言いたい。
思考のレベルが高い人はギバーであることが多い。
なぜなら、普通に生きていればギバーになるのは珍しい。プロスペクト理論により、人は小さい利益を享受することよりも、小さい損失を回避したがる。
ギバーになるということは、すなわち短期的な損失を繰り返しながらも長期で莫大な利益を享受する(こともある)ということだ。
したがって、ギバーになるということは、長期的に莫大な利益を享受する可能性があるため、あえてその選択肢を取っている。(これを考えずにギバーになっている人はいない。そういう人がいるのであれば、その人は世間知らずであるというだけだ)
あえてその選択肢を取り続けることは、高い思考レベルを要する。
辛いということを繰り返しながらも、確実でないものを追う必要があるからだ。
テイカーというのは賢いように見えて、バカである。
なぜなら、目に見える小さい利益を追い続ける選択肢は、例えばメルカリで1000円で売れているポケモンカードを、1100円で売るということをやっている。
もちろん、短期的には100円儲かるだろう。それを1万回つみあげたとしても100万円しか儲からない。
また、テイカーは「自分だけが得をしていて、ラッキー」だと思っている。つまり、実額で損得の大きさを考えているというより、「周りの人と比べて得をしているかどうか」で損得の大きさを考えている。
損得の大きさに、周りの人は関係ない。
大切なのは、その時点で自身が持つ他の選択肢、または過去・未来の自分が持つ選択肢である。
テイカーは「自分だけが得をしていて、ラッキー」と思っているが、実際にそうなっているケースは少ない。「自分だけが得をしていて、ラッキー」というように見えて、実は自分が損をしているケースも多い。
「ホワイトな企業で年収が高い。週30時間くらいしか働いていないけど、年収は1,000万円をこえている」
と言っている人は、必ず会社側から搾取されている。
なぜなら、繰り返すが、テイカーの周りにはテイカーが集まるからである。自分がテイクできていると思っている状況では、自分はテイクされている。
そのような状況を変えるには、まずはレベルの高い環境に身を置く。当然苦しむ。だが、その環境に慣れる。さらにレベルの高い環境に身を置く。ということを繰り返すしかない。
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