記憶力の良い人がいる。
5年前に行ったカフェのコーヒーの味を覚えている人や、世界史の細かい単語を覚えている人、みんはやが得意な人。
上記に挙げたのは、それぞれ「違う」記憶力の良さだと思う。
かくいう自分も記憶力が良いと言われることが多いが、とりわけ「エピソード的な」記憶力(以下、エピソード記憶と称す)の良さの点でそう言われることが多い。
なぜそんなに記憶力が良いの?と言われても答えようがないのだが、今日はなんとかその理由を言葉にしてみようと思う。
まずは、自身の中でエピソード記憶の種類を2種類に分けている。
1種類目は、突然エピソードを思い出すケースである。(=自発的)
これは、例えば、歩いていたら突然昨年末のプロジェクトでミスをしてしまったことを思い出すことがある。(一般的には、シャワーを浴びている時にその日の失敗を思い出すケースの方がわかりやすいだろう。)
2種類目は、何かトリガーとなるものがあって、トリガーの中を脳内で探索している時に、何かの感覚を以前強く刺激されたことを思い出して、それがエピソードを引き起こすケースである。(=使役的)
これは、最初はそのエピソードについて考えていなくても、「マジカルバナナ」的にそのエピソードを思い出してしまうことを指す。例えば、電車で品川駅に降りた際に、ある化粧品の駅広告を偶然見たとする。そういえば、その駅広告は○○駅にあって、、、そういえば、その化粧品は××さんが使っていて、、、などといったことを思い出していき、それぞれのテーマに対して、芋蔓式に無数のサブテーマを思い出していき、サブテーマに紐づくエピソードのいずれかが自分の中に発芽するといったことがある。(文字で書くと長くなるが、ここに書いた思考を数秒で行っている)
正直、思考の整理学にもあるように、1種類目の自発的エピソード記憶の「マネ方」は存在しない。シャワーを浴びながらその日の反省会をしない人に、「シャワーを浴びながら反省会をしてみて」と言っても、反省会をするようにはならないからである。
他方、2種類目の使役的エピソード記憶の「マネ方」は存在するように思う。以下は、どうすれば、使役的エピソード記憶を身につけることができるかを書いていこうと思う。
結論だが、少なくても私の頭の中では、「冷蔵庫に物を入れる」「冷蔵庫から物を取り出す」ようなことを脳内で行っている。
2種類目のエピソード記憶の要諦としては、「エピソードを記憶する」(=記憶フェーズ)、「記憶したエピソードを、トリガーを頼りに呼び起こす」(=想起フェーズ)の2種類になる。
記憶フェーズは、「冷蔵庫に物(=エピソード)を入れる」、
想起フェーズは、「冷蔵庫から物(=エピソード)を取り出す」に置き換えることができる。
通常、どの家にも冷蔵庫は2-3段の棚、野菜室、製氷器、冷凍庫、調味料入れが存在するだろう。
このうち、それぞれのエリアに何かしらのエピソードを詰め込んでいくイメージである。
この時、棚なら棚、野菜室なら野菜室に似たようなカテゴリーのエピソードを詰め込むことが重要である。
また、エピソードのインパクトの大きさに応じて、棚や野菜室内の取るべきエリアを調整する(なんなら、真空パックやサランラップ、プラスチック保存容器に詰めても良い)ことが大事である。
したがって、例えば自分の冷蔵庫には、
上棚:小学校〜中学校時代のエピソード
中棚:高校〜大学時代のエピソード
下棚:社会人〜今のエピソード
調味料入れ:すぐ話せるような面白いエピソード
野菜室:「悲しかったエピソード」「楽しかったエピソード」「人に紐づくエピソード」など
と言ったように、区分けされている。
こうしておくことで、何かのトリガーがあった時に、上棚から一個一個調べていけば、大体の場合で何かしらのエピソードがヒットする。
「一個一個調べていくと、数秒でエピソードをアウトプットすることができない」と言われるだろうが、それは慣れであるので、同じことを何千回もやればできるようになるとしか言えない。
あとは、エピソードを詰める時にはインパクトの大きさが大事である。(インパクトは大きければ大きいほど想起しやすくなる)
インパクトを大きくするには、エピソードを詰め込む時に強い感情を感じる(つまり、真空保存袋に感情をギチギチに詰め込むことで、エピソードを"大きく"する)必要があるのだが、どのようにすればそのようにできるのかはまた今度話したい。
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