ジェンダーバイアスと言う言葉がある。

性別に基づく偏見のことで、わかりやすいものの例が「男は仕事、女は家事」だろう。

最近では、あらゆることがジェンダーバイアスの対象として取り扱われ、その度に世間を賑やかせていた。

少し前だが、男性が電車内で汗臭いので消臭ケアなどをするべきだという趣旨の投稿をSNSで発信したフリーアナウンサーが契約している事務所との契約解除になるということがあった。

ジェンダーバイアスに関する炎上の中には、聊か燃えすぎていると感じるものもあるが、世間はそういったものに益々過敏になっている。

最近見たSNSの投稿で下記画像が投稿されていた。

正直、営業話法よりも、各職種とそれに紐づいている性別の違和感に目が向いてしまった。

CHRO・マーケティング部長・法務課長・人事課長などは女性である。

確かにそういう会社も多いだろうが、それよりもこういうAIで生成されたイメージは何を参照にして作られているのかが気になった。

無論、全ての上場企業で、全職種を公開している企業を集計したのではあるまい。

これは、AIが厳密なエビデンスベースで画像を出力したのではなく、イメージベースで画像を出力しているのであるように思う。

イメージベースというのは、完全にエビデンスではなく、例えば世の中の「CHROと女性の関係性」について述べた論文であったり、「自社内のマーケティング部長の女性との人間関係が悪い」などのブログ・投稿であったり、そういうものを参考にしているということである。

論文の帰結を画像にするならまだ良い方かもしれないが、例えばジェンダーバイアスを持っている誰かが投稿した「女はバックオフィスしかできない」「女は男のサポートをする性別である」といったブログ・投稿を参照して、画像を生成している可能性も否めない。

そうして生成された画像を見た誰かが、自然に「女はバックオフィスしかできない」「女は男のサポートをする性別である」と認識するようになる。

これは、AIがジェンダーバイアスを再生産していると言えるのではないか。

何も、ジェンダーバイアスに限った話ではない。他のアンコンシャスバイアスでもそうである。

「黒人の方が白人よりも狂暴である」「京都出身の人は意地悪である」

そういったものも、AIによってイラスト化されることで、あえて再生産されてしまう。

私たちが現実世界を生きている以上、目にする情報に脳が寄っていくことからは免れない。

アフリカの砂漠に行ったことがない私たちには、水道から綺麗な水が流れてくることが普通である。

ただ、AIを利活用する目的は、目にする情報に脳を寄せに行くような目的ではなく、日常生活で目にする情報から脳を離しに行くような目的にしたい。

つまり、当たり前が当たり前ではないことを感じるべきだという話になるのだが。

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