失敗が怖い。
「失敗しないことは良いことである」という教えは、あらゆる教行の中で最も悪である。
失敗しなければ、自分をレベルアップすることができない。
ポケモンで自分のレベルが50だとしよう。
ポケモンは、相手のポケモンを倒すと経験値が手に入る。経験値は相手のポケモンのレベルによって変わる。相手のポケモンのレベルが自身よりも高ければ経験値がたくさん手に入るし、低ければ手に入る経験値の量も少なくなる。
自身のレベルと同等か、少し高いレベルのポケモンを倒すことで、最も効率よく経験値を手に入ることができる。
ただ、その場合はたまに相手にポケモンバトルで勝てないこともある。そうなると「失敗」する。
「失敗しない」ことを目的としている彼らは、自身よりも相当に低いレベルの仕事・経験のみをすることになる。
そのような仕事は主に「雑用」であり、自分の実入り(給料・経験)も少ない。
最低賃金の仕事をすることはできても、そういった仕事から得られる経験値も少ない。だからレベルアップすることができず、賃金を増やすことができない。
つまり、実入りを増やすためには、雑用のような経験値が低い仕事を凡人の数百倍の量を行う(経験値が少ない仕事をたくさん行う)か、経験値が高い仕事をしなければならない。
前者は現実的ではない。1日が24時間であるという制限が誰しにもあるからである。
だから、後者の選択肢しかない。後者の選択肢は「場合によっては失敗する」選択肢である。
「失敗したくない」というのは、レベルアップを諦めるということである。
もちろん、それまでに培ってきたものが膨大で、それゆえ今のレベルが100に近い状態で諦めるのであれば、あまり問題にならない。(だが、今のレベルが高い人は「失敗したくない」と思うはずがないのだろうから、このようなケースはレアである)
積極的に失敗しろと言うことはできないが、失敗への観念については見直しても良いのではないだろうか。
---
初出: 投稿