今のあなたにしかできない仕事というものがあるように思う。
何事も始めるのには早くても早すぎることはない。
我々の年齢にもなってしまうと、野球選手を目指すことは難しい。
だが、これは「野球をすることが難しい」のではなく、「野球に必要な神経が年齢のピークを越えた後なので難しい」なのである。
だが、そういう性質を持つプロスポーツ選手とは違うもので、今のあなただからこそできる仕事がある。
私の場合、それが文筆家業である。
今、私が思っている感情や物事の見方は、数十年後には必ず変わっていると思う。それは私という人間が常に変わり続けているほかに、生きる時代も変わり続けているからだ。
誰かにとっては、それはコレクションの収集業なのかもしれない。
今、あなたが集めているトレーディングカード・コイン・お酒などは、今は買いやすい値段だが、将来高く売れるものであるかもしれない。
誰かにとっては、それは今の仕事なのかもしれない。
体力がある今の方が、仕事で高い成果を発揮することが容易であろう。また、それに向かうための苦しい体験は、将来あなたが後輩に話せる金言になるかもしれない。
今のあなたが「今の私にしかできない」と思う仕事であれば何でもよい。
他の人が「今の私にしかできない仕事ではない」と思っていたとしても、あなたには「今の私にしかできない仕事である」と思えるような仕事はある。
「今の私にしかできない仕事」をするということは、その仕事に「私色(ワタシイロ)」を付与するということである。
私色が付与された仕事は、モノクロな仕事よりも、それだけで綺麗な仕事になるのではないか。
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